シャングリランズ

地球人になるための鉱物術入門~ 6

前回からのつづきです。

鉱物術のパワーを理解するのに、なぜイシスのシンボル、アンクを持ってきたのか・・・

イシスとはそもそもどのような存在だったのか?


そこから説明していきましょう。

3年前の「ミカエルブレイズ 」で

イシスについて、かなり突っ込んで書いた記事があるので

その文章をまず再掲します。

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“ 前回、パリのコンコルド広場に立つオベリスクからシャンゼリゼ通りのラインは

そのまま夏至線と重なり、オベリスク地点から見ると、夏至の太陽は「凱旋門」の真ん中に沈み込む…。


そのラインは太陽と同じ位置から出て沈む、「恒星シリウス」のほうを主に崇拝していて、

つまり古代のエジプトの女神イシスをつなげている。

さらに東京駅から皇居の吹上御所をつなぎ、英国大使館へゴールしている。


これだけのことから考えてみても、女神イシスは常に時代を支配する権力の座にある人々に

特別な力を与える存在として崇められていたと考えられます。

では女神イシスとはどんな存在で、どのようなパワーをもつ女神なのか…。

先日からそのことについて、セッションとワークアウトの合間を縫って調べていたら、

過去の私の記事がヒットしました。

改めて過去の記事を読み返すと自分でもまったく忘れていた情報を

目にすることになり、目から鱗が落ちるおもいでした。

さらにいろいろと調べていくとさまざまなことがわかっていきました。

まず一般的な女神イシスのプロフィールについて、

いくつかの文献をもとにまとめた情報を書き記します。


“魔術の女神、エジプトの女神たちのなかで最強の存在であるイシス。


ヘリオポリス神話ではゲブとヌトの子供であり、

オシリスの妹であり妻、セト、ネフティスの姉。

九柱神の一角を担う(セトの妹とされることもある)ホルスの母。さらに別の神話ではラーの娘。

その外見はトビあるいは背中にトビの翼を持った女性として描かれている。

後にハトホル女神に代わって信仰を集めるようになると、

頭部にハトホル女神から受け継いだ牛の角と太陽円盤を持った女性としても表されるようになる。

さらに後にはデーメーテールのシンボルである松明や麦の穂を持った女性としても現されるようになる。


イシスは玉座(現世の王権)を神格化した女神ともされ、

その場合は、頭頂に玉座を載せた姿で表される。

その名は「玉座」の象徴とされ、その名には「夫オシリスの玉座を守る者」

または「息子ホルスの玉座を守る者」という意味があるとされる。


また、イシスは、女性神でありながら、王権の守護神が持つとされる「権力と支配」を意味する

ウアス杖(普通は男性神や王が持つ)と、「生命」を意味するアンクを持った姿で表されることもある。

そしてもっとも重要なことは、

イシスが持つ魔力は、言霊の力だということ。


エジプトの魔法は、「フウ」と呼ばれる言霊によって行われ、

物事の本質を正確にいいあらわす言葉は、力ある言葉とされ、

その物事を支配することが出来ると考えられていた。

したがって、本質をあらわす神々の本当の名前を知り、

その真の名を口にすることができれば、神々を支配することも可能であった。

ゆえに神々は、本当の名前を隠している…。

神々の王である太陽神ラーに目をつけた彼女は、太陽の船がゆききする通り道に立って、

船からこぼれ落ちるラーのよだれを拾い、これを土とまぜて泥の蛇をつくった。

老いた太陽神ラーの権威は衰え、イシスの計略で彼女が彼の垂らした唾液を含んだ泥をこねて作った毒蛇に

噛まれてしまう。毒にやられたラーは苦しみもだえ、自分の血を引くイシスを連れてこいと命じる。

イシスは毒を癒やすふりをしながら、

「この毒は、あなたの隠された真の名によってしか、癒すことは出来ない」とささやいた。

イシスはもちろん万物の父とされる太陽神の真の名を知ることで万物を支配できると知っていたのだ。

しかしラーは言い渋り、いくつもの自分の別名をならべたてながら、

真の名は決して明かそうとはしなかったがとうとう毒の苦しみが耐え難いものとなり、

真の名を自らの口でイシスに伝えた。

するとイシスはその名を使い、太陽神の体を浄化し、ラーの真の名を息子ホルスに伝えた。

このようにしてイシスは、ラーの真の名とともに、偉大なる魔術の力を手に入れた。

彼女が最強の魔術の女神となったのは、

このときから…そして同時にホルスも偉大なる魔法が使えるようになった。”

まあ、これだけ読むんでも、イシスがいったいどんな女神だったのかは、具体的にはほとんどわかりません。

もちろん神話にはいくつもの系統があり、

真の名前でトートが最強の魔術師になったというはなしもあります…。


読めば読むほど素人の私は余計に混乱してしまいます。

東西問わず、神話はさまざまな神々と権力者たちの思惑で書き換えられているから…ともいえます。

なので、こういった神話の情報はひとまず脇に置いておきます。

重要なのは、なぜ、権力の座にある者たちが夏至線のラインを意図的に都市につくり、

夏至の太陽の光を呼び込むことを意図したのか…

そして太陽神のエネルギーとイシスのエネルギーがどうつながるのか…ということでしょう。

まず…イシスはエジプトの母・玉座の女神とも呼ばれ、

最も崇敬された女神であり、中世ヨーロッパでは魔女の元祖・教祖ともみなされました。

ご存じのように片手にアンク十字を持ち、

片手は生殖の象徴として自分の乳房を抱く姿が多くみられます。

これは後のキリスト教の聖母子像に影響を及ぼした可能性もあります。

また、太陽神ラーをだましたことで、その力の一部を奪いシリウス星となったともいわれています。

これはシリウスとナイルの氾濫が関連しているからで、

ナイルの氾濫が周辺地区に実りをもたらすことから農業の神、

地母神として穀物の穂を持っている像もあります。

後世ハトホルの属性をかなり吸収し、牝牛の角を持つ姿の像も作られました。

ハトホルは本来牡牛の角を持つといいます。

ギリシャでは、ゼウスとデートをしている所をヘラに見つかり

牝牛に変えられた娘イオ(イオニア海の名の由来)がエジプトに渡って

イシスになったという伝説も作られたともいいます。


実際は系統的にはメソポタミアの女神イシュタル(イナンナ)、

ギリシャのアフロディーテ(ローマのヴィーナス)と関連が深いとされています。


これらの情報を総合すると、イシス=イナンナ=ヴィーナスというつながりが見えてきます。”

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まだまだ続くのですが、かなり長くなってしまったのここで一旦区切って、

次につづきます。