前回からのつづきです。
アトランティス文明がいつ頃から、どのような成り立ちで誕生したのか。
それは未だに謎のままです。
具体性のある情報としてわかっていることは、
アトランティス文明の中心地は現在の地中海エリアであったということ。
あるいは大西洋上にあったということ。
またアトランティス文明の中核が滅んだのは約8万年前に大陸の大部分は沈んでしまい、
最後のポセイドニス島が沈んだのが1万5千年前だ、ということです。
もちろん、実証されている史実にはこれらの記録は残されていないので、
さまざまな伝説、あるいは実証されていない史実により推測されている情報ですが、
シュメール、エジプト、ギリシャといった古代遺跡として、
現存し確認可能な過去の古代文明のいくつかは、
地中海を中心に繁栄してきたことは明らかです。
つまり、シュメール、エジプト、ギリシャといった人類文明の雛形となる古代文明は
少なからずアトランティス文明の残滓を含んでいると読むことができます。
ちなみに古代ギリシアの哲学者であるプラトンが
紀元前360年頃に書いた対話篇『ティマイオス』と『クリティアス』の中には
アトランティスに関する詳しい記述があり、
その中でアトランティス大陸は「リビアとアジアを合わせたよりも大きい」と書かれています。
また『ティマイオス』の中でプラトンは、
「ヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡の入口)と呼ばれる海峡の前にある強大な力を持った島が、
ヨーロッパとアジア全体の支配に乗り出した」と記述しており、
この侵略に対する古代アテナイ人の様子についても次のように記しています。
「全人類の中でも、アテナイ軍の強さと勇ましさは際立っていた。
侵略者を打ち負かして勝利をおさめ、支配下におかれていた者たちを救い、
ヘラクレスの境界(地中海世界)の中で暮らす者たちすべてを自由の身にした。
しかしその後、大地震と大洪水が起こった。
悪夢のような一昼夜のうちに戦える男たちは全員が大地に飲み込まれ、
同じくアトランティス島も海の底に姿を消した」
と書かれています。
このようにアトランティス文明は、
ある時期の地球文明の頂点を極めた大陸であったこと、
そして一夜にして海のなかに沈んだことがわかります。
これらの記述から推測するに、アトランティス文明は
絶大な勢力を持ち、周辺国家を次々と支配し植民地化していったことが推定できます。
またその強大な武力の背景にあるテクノロジーは
相当高度な水準であったことも考えられます。
つづく。
☆
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