誰にも傍らに天使がいる
天使と書くと、ファンタジー小説のファンや楽観主義的なスピリチュアリストがよく語る彼岸からの使者のように捉えられてしまう。
しかし、実はとても身近なエネルギー存在であり、別の表し方をすればハイアーセルフと捉えることもできると考えている。
わたしたちの意識の高次の自己の意思だ。
ヴィム・ベンダースの「ベルリン天使の詩」を観ると良く分かるけれど、天使的存在はつねにわたしたちを見つめている。
わたしたちというのは、つまり自我を中心とする個人の意識・コンシャスセルフである。
一方、ハイアーセルフはつねに自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返す自我をひとつ上の視座を通して観察する「わたし」である。
ときには絶望し、疲弊し切った自我を背後から抱きしめ、自我の閉じた言葉の世界に光明となる囁きを紛れ込ませる。 しかし当事者はそれが高次の自己の声だとは気づかない。
自我に囚われつづけ、自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返している「わたし」には、高次の自己に意識をつなげることが困難なのである。
いまの日本人はまさに自我の意識空間の中だけで自問自答し、答えのない問いを繰り返すだけの日々を送っているのではないだろうか。
2024年の元旦に起きた能登半島の震災、そして羽田の事故による新年早々の衝撃は、そんな疲弊した自我の閉じた世界をより固く閉ざしてしまったようにも感じる。
何より辛いのは旧来からの慣れ親しんだ、共同体としての日本と、多分縄文時代から連綿とつながってきた日本人の集合意識のフィールドが消滅してしまったことだろう。
これからしばらくは、意識の基盤から消失した日本人の集合意識の崩壊の投影としての現実が、物質化しつづける時間がつづくだろう。
しかし、絶望の暗闇からしか真の光は見つからないというのも真実だろう。
その圧倒的かつ危機的喪失感からアークエンジェルは、日本人、日本民族をあたらしい集合意識のフィールドへ引き上げるために、強い光を今放ちはじめている、とわたしは心身で感じている。
もちろんその光は、それぞれのひとの高次意識である内なる天使が伝えてくるのだ。
◎期間:5月11日(土) ~21日(火)
※20日(月)は個展会場にて「鉱物術教室1」を開催するので終日入場できません。
◎11時00分ー17時00分(開場11時00分)
※イベント開催日の11(土)、15(水)、17(金)、19(日)の一般入場は13時からとなります
◎会場:アトリエ「サイレンズ・サイレンス」 (LE GRAND BLEU内 蓮の実アパートメント隣)
◎入場無料
※期間中は各種イベント・講座も開催予定です(ご予約制)