シャングリランズ

tantan crystal art #ANKH015

アースエレメントのためのアンクシリーズ
#ANKH015 鉱物界のためのアンク1

地球の意識を構成する多次元の基盤をなす鉱物界は、無数の鉱物の存在とその存在の生命エネルギーとして自然界の中であらゆる生命体、無機物体の核となる鉱物の精霊たちによってつくりだされている。

縄文のひとびとは、鉱物界の精霊たちとの意識の繋がりを保ち、神々として崇め奉っていた。石神信仰、ミシャグジ信仰、あるいは世界中につたわる石に宿る精霊たちとの繋がりの伝承は、その本質が鉱物界と人間界との聖なる場における交流が長い地球の歴史においてずっとつづいてきたことを物語っている。


 

いまや鉱物はエレクトロニクス文明の基盤として、人類にとって巨大な富を生み出すだけの存在となってしまったが、その唯物論から派生した物質文明ももはや存続の危機に瀕していると言ってもいいだろう。

いまやわたしたち人類が生きる時空間は、あらゆる精霊たちの犠牲を土台にして異様なほどアンバランスな文明へと奇形化してしまった。残された選択肢は、ほとんど失われている。


 

少数派である超富裕層すら、完全に未来への選択を見失ってしまった。

わたしたちはすでに絶滅の道へと自ら目隠しをしたまま暴走しているレミングの群れと化している(実際のレミングは集団自殺などいるような愚かしい動物ではないが・・・)。

そんなデッドエンドで我々がもし、希望を見つける可能性があるとしたらならば、精霊たちとの交信を再生させることだけだろう・・・。この作品はそんな微かな希望。つまり精霊たちとの愛のある交流をもし取り戻せるならば、、、という想いによって描かれたものなのかもしれない。

 

アンクについて
◎アースエレメントのためのアンクシリーズ(準備中)

作品情報

ANKH014 『鉱物界のためのアンク1』
2019制作
F20
アクリル
使用したクリスタル:レムリアンシード・六芒星
さまざまな鉱物の粉末
Photo by Nonoko Kameyama

原画 : 440,000yen

作品リストへ戻る