シャングリランズ

tantan crystal art #ANKH008

火の精について

火の精はサンショウウオ(ザラマンデル/サラマンドラ)が語源とされているがなぜそもそもサンショウウオなのか?

これはサンショウウオが焚き火や野火などに遭遇すると、湿った地面に潜り表面の粘液で火傷を防ぐ性質があるため、まるで火の中から這い出たように見えることに由来する。プリニウスの『博物誌』10巻には、サラマンドラは斑点を持つ小さなトカゲデ、雨が降ると現れるが晴れると姿を消し、体が冷たく火に遭うと溶けると記録されている。これがサンショウウオが火の精霊として考えられた言説であろう。

また、『博物誌』11巻にはピュラリスというキプロスの炉の炎の中でしか生きられない動物が登場しており、精霊のサラマンダーはこちらに近い。

炎を操る特徴からケルト人(古代北西ヨーロッパ人)やチュートン人、古代デンマーク人であるデーン人の伝承に現れるドラゴン、もしくは蛇の一種として扱われることもある。

英国の美術史家であるフレッド・ゲティングズによると、火の精霊は火中に住むトカゲの姿として描かれ、別名はウルカヌス(ローマの鍛冶の神)、アエトニキ、ロラマンドリなどである、と示されている。容姿には諸説あるが、一般的にはプリニウスにならって小型のトカゲのそれである。

火蜥蜴、火竜(かりゅう)とも呼ばれ、ファイアー・ドレイクと同一視されることもある。

錬金術において、鉛のような病める金属が金に転換されるまさにその温度に至る時に炉に現れるとされ、錬金術の書物の挿絵には炉の温度のヒントとして、サラマンドラが暗号のように描かれる例が多い。

また、爬虫類や両生類ではなく蚕のように繭を作る虫という考えもあり、中世には石綿の布をサラマンドラの糸で織った布と偽って販売していた事例も確認されている。

サラマンドラの布は洗濯を必要とせず、どれほど汚れても火中に投じるだけで白々と輝くような新品同様の姿に戻るとされる。

また、トカゲに似たサラマンドラは火山地帯に住んでおり、その皮は決して燃えないため高価であるが、危険な火山地帯で火傷をせずサラマンドラを捕らえるにはサラマンドラの皮の手袋と長靴が必要である。

四大元素の精霊のためのアンクシリーズ
#ANKH008 火の精霊 ザラマンデルのためのアンク

『火の精霊 ザラマンデルのためのアンク』の作者による水の精霊についてのリーディング

この「火の精霊 ザラマンデルのためのアンク」は、火の精霊 ザラマンデルに生命を意味するヒエログラフである「アンク」を捧げることで火の精霊たちの覚醒を促すことを意図している。

アンクにより目覚めた火の精霊たち。
その燃え盛るエネルギーは、自然界のすべての火の元素に属する物質と事象とつながりあい、観る者自身の「火の元素」とそれに伴うチャクラの活動、意識エネルギーの側面につながり浄化と活性化を促すであろう。

もし、あなたが生命エネルギーに枯渇し、情熱と冒険心、創造性と破壊への衝動に欠乏していると直感で感じるならば、この作品は自動的にそれらの生命エネルギーの不調和を調和へと変換させるであろう。

同時にあなたの意識の火のエネルギーの側面である情熱と冒険心、創造と破壊への衝動、剥き出しの好奇心、飽くなき探究心の目覚めを開放し、あなたの人生および日常をあなたの内なる自己、高次の自己が望む方向へと導くであろう。

またこの絵画に嵌め込まれたいくつものクリスタルと鉱物の粉末による振動の増幅作用、高密度化の影響により、火の精霊ザラマンデルの守護と祝福のエネルギーは観る者、飾られた空間を意識変容に向けた創造性と冒険心で満たすであろう。

アンクについて
四大元素について

作品情報

ANKH008『火の精霊 ザラマンデルのためのアンク』
2019制作
F6キャンバス410mm × 318mm
アクリル
レッドパッションクォーツ、アパッチゴールド、ボージャイストーン
さまざまな鉱物の粉末
Photo by Nonoko Kameyama

原画 SOLD
ジークレー版画での販売もございます。
ジークレー版画について

 

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